「いろんな大人が文句ばかり言っている」
また広告代理店勤務の50代男性・Dさんは、「SNSには、愚痴が多すぎる」と指摘する。
「もちろんSNSには、気持ちを吐き出す場所、誰かに共感してもらったり意見を聞いたりする場所としての機能もあるとは思います。でも、育児や仕事、人間関係など、大人たちの愚痴の数々を子供たちが目にしたらどう思うでしょうか……。私には高校生の娘がいますが、『SNSはあまり見ない』と言っていました。理由を聞くと、『いろんな大人が文句ばっかり言っていて、疲れる。社会に希望も持てなくなる』と。本当にその通りで、教育に悪いなと思いました。
かといって、キラキラした投稿ばかりになると、私自身気持ちが悪いのはたしかです(笑)。愚痴を言いたいだけのこともあるし、違和感をシェアしたいこともある。もうSNSは18禁とかでいいのでは、とさえ思いますね」(Dさん)
多くの子供たちの間にSNSが普及する中で、自分だけ利用しない、というのはなかなか難しくなっている現代。SNSの負の部分を認識し、親子で上手な付き合い方を模索する必要がありそうだ。(了)