「おじさんだって新聞斜め読みしてたでしょ?」
IT企業に勤務する20代女性・Cさんは、コンテンツをスキップする感覚は今に始まったことではなく、昔からあったのではと指摘する。
「動画は飛ばし見するし、音楽はイントロを飛ばしてサビだけ聴き、次の曲にいくこともあります。ネットの記事なんかも、1~2ページ目ぐらいまではちゃんと読みますが、全部で5ページとか表示されていると、もうその時点で萎えて、3ページ目を飛ばして4ページ目を開いたりします(笑)。
そういうことを言うと、そんなのコンテンツに対するリスペクトがないとか、今の若者は我慢できないとか、言われますが、スキップする感覚というのは昔からあったと思うんですよね。だって、新聞や雑誌だって、すべてのページを読まないで、飛ばし読みしたり、斜め読みすることだってあったわけです。本だってそうですよね? だから、今コンテンツをスキップすることについて、なんだか批判的に言われる風潮は疑問です」(Cさん)
時間は限られているのに、消化したいコンテンツ量は増えるばかり。そうしたなかでネットならではの“消費時間短縮機能”に注目が集まっている。その機能を利用して、倍速にしてでもコンテンツの“完走”を目指すのではなく、より効率的なスキップにシフトする人もいるようだ。(了)