ゴルフ場利用者は長年減少傾向にあったが、ここのところ回復傾向にあるようだ。一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会によると、2021年度の全国のゴルフ場利用者数は約8969万人で、前年(約8134万人)よりも約835万人増加した。ゴルフ場当たりの利用者数も4万641人となり、1997年度以来の4万人超えを記録。前年比10.7%という大幅な伸びだった。
コロナ禍で若者ゴルファーが急増しているとも報じられているが、一方でゴルフといえば“バブル時代の趣味”という印象を持っている人もいるかもしれない。今ゴルフデビューする若い世代は、どのようなところに魅力を感じているのだろうか。最近ゴルフを始めたという若者たちに話を聞いた。
ゴルフ後の入浴後に飲むビールがたまらない
メーカーに勤務する20代男性・Aさんは、職場の先輩に誘われたことから、コロナ禍をきっかけにゴルフをするようになったという。
「ずっと、何かアウトドアの趣味がほしいなと思っていたところ、職場の先輩からゴルフを薦められ、連れていってもらいました。コロナ禍でも、ゴルフ場は密にならないからか、やっているところが多かったんですよね。
実際にやってみると、想像以上に楽しかったです。ゴルフ場は広く開放的で、自然を感じられて最高でした。体を動かした後に飲むビールもたまりません。在宅で仕事ばかりの生活が嫌になっていたので、良いリフレッシュになりました」(Aさん)
費用がかかることもあり、ゴルフを趣味にすることに抵抗があったというAさんだが、先輩とのラウンドで「吹っ切れた」という。
「大学時代、体育の授業で『ゴルフ』を選択し、授業後に打ちっぱなしにも行った経験がありましたが、ラウンド経験はありませんでした。道具一式をそろえるのは面倒だし、練習費用やラウンドにかかる費用もバカにならないと考えたんです。しかも独学だと難しそうだから、スクールにも通わないといけないのかな、と勝手に思っていました。
でも、先輩とのラウンド経験を経て、お金をかけてもいい趣味なのかなと考えを改め、ゴルフクラブ一式を10万円くらいで購入しました。これからのゴルフライフが楽しみです」(Aさん)