可愛いウェアがいっぱいあるのも楽しい
それまでゴルフにまったく縁がなくても、興味を持ったという人もいる。IT企業に勤務する20代女性・Bさんは、「非日常を感じられる」と言う。
「きっかけは、ゴルフが趣味の父にラウンドに連れていってもらったことでした。広告代理店にいた父はバブル世代で、昔は公私含めてめちゃくちゃやっていたそうです。“接待ゴルフ”で海外にもバンバン行っていたらしくて、当時は『ゴルフをしないなんてあり得ない』感じだったとのこと。駅のホームでもみんなゴルフクラブを振る練習をしていたと聞いて、笑ってしまいました(笑)。私も実際にゴルフ場に行ってみて、まるで海外リゾートのような非日常の雰囲気にテンションが上がりました」(Bさん)
現在は職場の同僚女性を誘い、ゴルフを楽しんでいるというBさん。ラウンドだけがゴルフの魅力ではないと話す。
「可愛いウェアがいっぱいあるのも楽しい。一緒に同僚と練習場に出かけたり、クラブやでウェアを選ぶ時間もいいんです。学生時代の部活みたい」(Bさん)
インドア派でシミュレーションゴルフに夢中
ゴルフに興味を持つのは、アウトドア派だけに限らないようだ。インドア派を自認する不動産会社勤務の20代男性・Cさんは、屋内型のシミュレーションゴルフに夢中だ。
「もともと据え置き機やスマホでゴルフゲームをやっていて、“基礎知識”はありました。今僕がハマっているのは、シミュレーションゴルフです。
職場の近くに、シミュレーションゴルフを設置しているバーができたんですよ。そこで友人と行ってみたら、ゲームの延長線上でありながら、自分でスイングする体験が本当に爽快でした。ゴルフだけじゃなく、食事やお酒を楽しめるのも大きな魅力ですね。人が打つ様子を見ているのも盛り上がります。
実は最近、友人に誘われて打ちっ放しデビューしました。ラウンドは憧れですが、その前にレッスンを受けるかショートコースを経験したいと思っています。まさか、インドア派の僕がアウトドアの趣味を持とうとしているなんて、自分でもびっくりです」(Cさん)
“バブル時代の趣味”などというなかれ。ゴルフの魅力は令和の若者たちにも徐々に浸透しつつあるのようだ。(了)