多くの人が何らかの形で使っているメールアドレス。ネット上のサービスの多くでは登録用のメールアドレスが必須であり、 さまざまなサービスの“ID”として活用される場面も多い。その際はメールアドレスを変更したら、サービスにおけるユーザー情報の変更も必要となるわけだが、それが面倒だからと同じメールアドレスを長きにわたって使用している人は少なくなるだろう。
しかし、同じメールアドレスを使い続けていると、“迷惑メール”のリスクが高くなるという問題がある。メールアドレスを何らかのサービスに登録する機会も増え、結果的に登録しているサービスが多くなれば、その分だけメールアドレスの流出の可能性が高まる。そして多くの迷惑メールが届きやすくなるのだ。
実際に長く同じメールアドレスを使っている人はどのような対処をしているのか。25年以上にわたって同じメールアドレスを使用している40代の会社員・Aさんに話を聞いた。
基本はメーラーの迷惑メールフィルターを活用
Aさんの元には、1日に20~30通ほどの迷惑メールが届くという。
「私の場合、学生時代、いろいろなフリーのサービスにメールアドレスを登録していたんですが、今考えるとかなり怪しいものも多く、それらのサービスから私のアドレスが流出し、迷惑メールの餌食になっているのだと思います」(Aさん・以下同)
毎日たくさんの迷惑メールが届いても、アドレスは変更しないというAさん。どうしてなのか。
「単純にいろいろなサービスに登録しているメールアドレスを変更するのが面倒だからです。友人や仕事関係の人に、メールアドレスの変更を伝えるのも億劫。迷惑メールこそたくさん届きますが、それ以外の点で困っていることはないですし、同じメールアドレスを使い続けるほうが圧倒的に楽なんです」
では、毎日届く迷惑メールにはどう対処しているのだろうか。
「基本はメーラー(メールソフト)の迷惑メールフィルターを活用するだけです。普通にメールを受信すると自動的に迷惑メールを迷惑メールトレイに入れてくれるんですが、それで9割くらいの迷惑メールを弾いてくれます。たまに迷惑メール判定されず、普通の受信トレイに入ってくることもありますが、それを見つけたら迷惑メールトレイに移せば、その後はちゃんと迷惑メールとして認識してくれます」