投資情報会社・フィスコが10月14日~10月18日のドル円相場の見通しを解説する。
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今週のドル円は底堅い値動きか。中東情勢の不透明感でリスクオフのムードが広がり、安全通貨とされる円が選好されやすい。ただ、米金融緩和は想定ほど進まないとの見方から、ドルは売りづらい。もっとも、日本のインフレ鈍化や解散・総選挙を控え日銀の追加利上げは遅れる見通しで円売り地合いを強めており、中東地域における地政学的リスクを受けた円買いを弱めることも予想される。
一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、複数の政策メンバーが大幅利下げに慎重だったことが明らかになった。連邦準備制度理事会(FRB)の利下げペースは想定より緩慢との見方から、ドル買いに振れやすい。米9月消費者物価指数(CPI)はやや強い内容となり、利下げペースを緩やかにする要因に。直近発表の米雇用関連指標の改善を意識して米国経済のソフトランディングを期待したドル買いも入りやすい。
【米・9月小売売上高】(17日発表予定)
10月17日発表の9月小売売上高は前月比+0.2%と、8月実績の+0.1%から改善すれば米国経済のソフトランディング期待のドル買いにつながる。
【日・9月消費者物価指数(CPI)コア指数】(18日発表予定)
10月18日発表の日本の9月消費者物価指数(CPI)コア指数は前年比+2.3%と、8月実績+2.8%を下回る見込み。そのため、市場予想と一致しても日本銀行による追加利上げを見込んだ円買いは後退する可能性がある。