投資情報会社・フィスコが10月21日~10月25日のドル円相場の見通しを解説する。
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今週のドル円は底堅い値動きか。10月27日の日本の総選挙、11月5日の米大統領選を控え、積極的に動きづらい展開となりそうだ。日米中銀の政策方針で、ドルは全般的に下げづらい地合いに。直近の米インフレ指標は予想外に堅調で、インフレ再加速なら連邦準備制度理事会(FRB)の緩和的な政策方針を弱める手がかりとなろう。11月の連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利下げ観測は後退し、ドル買いに振れやすい。
日本銀行は金融正常化方針を堅持するものの、日本のインフレ指標は鈍化し、追加利上げは年明け以降との見方が浮上。10月30-31日の金融政策決定会合では現行政策の維持が予想され、円売り要因となろう。それに先立つ総選挙では、自公で過半数を維持できるかが焦点。石破政権は選挙戦で物価高対策を強調する考えで、支持を拡大できるか注目される。一方、11月5日の米大統領選は接戦が予想され、選挙戦を見極める展開に。
一方、米企業決算が本格化し、序盤は金融を中心に好業績が目立つ。目先も堅調なら米国経済のソフトランディング期待のドル買いに振れやすい。中東の緊張でリスク回避の円買いも想定されるが、ドルは有事の買いで下値は堅いだろう。
【米・10月製造業PMI速報値】(24日発表予定)
24日発表の10月S&Pグローバル製造業PMIは前回から改善するか注目される。節目の50を維持できればソフトランディングへの期待が高まり、ドル買い材料になりやすい。
【日・10月東京都区部消費者物価指数(CPI)コア指数】(25日発表予定)
25日発表の日本の9月CPIコア指数は前回から伸びの鈍化が予想される。想定通りなら、日本銀行による追加利上げ期待の後退により円売り要因となりそうだ。