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戸松信博の明日の爆騰株を探せ!

【注目銘柄】ソニーグループ:ヒットの有無に左右されないグローバルエンターテインメント企業

ソニーグループ(6758):市場平均予想(単位:百万円)

ソニーグループ(6758):市場平均予想(単位:百万円)

企業概要

 ソニーグループ(6758)は、ゲーム、音楽、映画のエンターテインメントの重要3分野を世界的規模で手掛けるグローバル企業。

 ソニーグループ株は、東証プライム市場およびニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場しており、日経平均株価、TOPIX Core30、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つとなっています。時価総額は18兆円、2024年3月期における売上高は約13兆円でした。

 展開する事業領域は、エレクトロニクス分野(半導体・電子デバイス、テレビ・音響・カメラ、モバイル)とエンターテインメント分野(ゲーム、映画、音楽)の2つに大きく分けられます。祖業であるエレクトロニクス分野で培った技術を強みにエンターテインメント事業を拡大させているのが特徴です。合言葉は「テクノロジーに裏打ちされたクリエイティブエンタテインメントカンパニー」。

 2024年9月30日現在の子会社数は1724社、関連会社は156社。このうち連結子会社は1685社、持分法適用会社は144社を数えます。

注目ポイント

 ソニーは、日本初のテープレコーダー(1950年)やトランジスタラジオ(1955年)、世界的ヒットを飛ばしたウォークマン(1979年)、またリチウムイオン電池など世界初、日本初の製品を産み出してきたエレクトロニクス企業として知られます。

 そしてそのかつての事業構造は、家電やパソコンなどエレクトロニクスが中心で、2000年度売上高7兆円の69%がエレクトロニクスでした。しかし、それが現在では、エンターテインメントが中心となっています。2023年度においては売上高約13兆円のうち、57%をゲーム、音楽、映画によるエンターテインメント事業が占めました。

 同社はゲーム、音楽、映画の3つのセグメントを今後の成長を牽引するエンターテインメント3事業と位置づけ、重点的に投資を行っていきました(2021年度~2023年度の中期経営計画における投資計画の6割以上がエンターテインメント3事業に向けられました)。

 現在の事業構成は、「PS5」やゲームソフト、ネットワークサービス、PlayStation VRなどを展開する「ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)」、映画・テレビ番組製作やメディア広告事業を行う「映画」、音楽制作や音楽出版を行う「音楽」、テレビやスマートフォン、カメラ関連を展開する「エンタテインメント・テクノロジー&サービス(ET&S)」、イメージセンサーを柱とする「イメージング&センシング・ソリューション(I&SS)」、銀行や保険の「金融」の6つで構成されます。

 最大事業は、ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)事業で2023年度売上の32%を構成しました。次にエンタテインメント・テクノロジー&サービス(ET&S)で19%、金融13%、音楽12%、イメージング&センシング・ソリューション(I&SS)12%、映画11%と続きます。

【プロフィール】戸松信博(とまつ・のぶひろ):1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。

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