街として大きく動き出した「高輪ゲートウェイ」
JR山手線の49年ぶりの新駅として誕生した「高輪ゲートウェイ」。駅が新設されることが発表されて11年、駅名が決まって7年、駅開業から5年を経て、隣接する「TAKANAWA GATEWAY CITY」が3月27日にオープンし、ようやく街として大きく動き出した。同駅付近の再開発は23区内としては最大級で、JR東日本にとっては渾身の一大プロジェクトだが、思い出されるのは駅名決定時のちょっとした騒動だ。
2018年、新駅の駅名についてJR東日本は公募を行い、1位は「高輪」、2位は「芝浦」、3位は「芝浜」だったが、結局駅名に採用されたのは公募で130位だった「高輪ゲートウェイ」。結果が発表されるや否や、「何のための公募だったのか」と批判の声が上がり、反対の署名運動まで起きる騒ぎになった。JR側は「応募数で決めるのではない」「この駅名を浸透させたい」と説明したが、納得できない人も少なくなかったようだ。
開業のタイミングがコロナ禍と重なり、駅前は至る所で工事が続いていて、閑散としたイメージもあるかもしれないが、再開発の規模の大きさと利便性を考えれば、今後はどんどん乗降客は増えるはず。そこで注目が集まるのが“略称”だ。高輪ゲートウェイは文字数が10文字で、山手線ではダントツで長い。23区内には「羽田空港第1・第2ターミナル」「東京国際クルーズターミナル」「お台場海浜公園」「見沼代親水公園」など、もっと長い駅名もあるが、今後の大きな発展を見越すと「10文字」はいかにも長い。
SNSを見ると、
「高ゲー駅寄ってから」
「高ゲーいまだに降りたことないや」
「高ゲー開業記念の」
「高ゲ通過」
「高ゲの発メロ」
「高ゲ梅田っぽい」
と、現状では「高ゲー」と「高ゲ」が横一線の様子。
他にも、
「高ウェイすごすぎ」
「高ウェイの部分開業もあって」
と、一部では「高ウェイ」も見られる。