首都圏住民にとって、「鉄道」は日々の生活に欠かせないものだ。毎日のように利用する路線や駅には愛着がわくが、その一方で重要なライフラインゆえに「なんでこんなに不便なんだ!」と、イライラが募ることもしばしば。
目黒から西高島平をつなぐ都営三田線。板橋区の大規模団地から丸の内・日比谷のビジネス街への足となっている。他の路線に比べ話題に上ることは少ないが、利用者いわく「通勤ラッシュの激混みぶりは東西線や埼京線と変わらないレベル」とのこと。高島平から乗車する40代会社員が言う。
「10年以上利用していますが、年々混雑はエスカレートしている。新板橋や西巣鴨にマンションがたくさん建って利用者が増えているからでしょう。
モヤモヤするのは、三田線は混雑しているわりに他の鉄道より車両が少ないことです。たとえば山手線は11両編成だけど、三田線はたった6両しかない。車両を増やせば解決するのに、と思います」
他には、こんな意見もあった。
「トイレ事情がいまいち。千石駅のトイレは改札外に出なければいけないし、春日駅は高島平方面行きのホームにしかトイレがないので、目黒方面行きの電車に乗っている時は階段を上り下りして逆のホームまで行かないといけない。お腹の調子が悪いことが多い私にはヒヤヒヤものです」(30代・会社員男性)
こうしたユーザーの声をあらためて東京都交通局に伝えたところ、次のように回答した。
「乗車人員の増加を踏まえ、2022年度から一部の車両を6両から8両編成にすることとしており、昨年6月よりホームドアの8両化対応工事などを含む必要な駅施設の改修を進めております」(総務部)
※週刊ポスト2020年2月28日・3月6日号