女性にとって年齢を重ねるとともに気になるようになるのが、白髪。最初は定期的な白髪染めをしていても、徐々にその本数も増えてくると、「いつまで真っ黒に染めれば良いのか……」と悩む女性も少なくない。どう対応すればよいのだろうか。
最近のトレンドについて、表参道の人気サロンの美容師・Aさんが語る。
「最近では真っ黒に染める白髪染めではなく、白髪を活かすスタイルが人気です。僕がおすすめしているのは『バレイヤージュ』という技法。普通の筋感があるハイライトとは異なり、頭頂部は細めで下に向かってグラデーションになるようにハイライトを入れていくやり方です。
バレイヤージュはブリーチ剤を使い、そこに色を入れることで髪型が立体的に見えるだけでなく、伸びてきた根本の白い毛が目立ちにくい。また、ハイライト部分と白髪が良い感じで馴染むので、白髪自体が目立ちにくくなります」(Aさん)
この方法は、生え際など部分的な白髪が気になる人にオススメだという。他方で、全体的に白髪が目立つ場合はどうか。Aさんはこう続ける。
「全体的に白髪がある場合は、グレイヘアーを生かす方法が良いと思います。一度、全頭ブリーチを行って脱色し、そこにアッシュ系やパープルのカラーを混ぜたグレージュカラーを入れるとトレンドのカラーになります。
光が当たると透けるような色味になり、色落ちするときれいなホワイト系のカラーになりオシャレです。仕事などで黒髪にする必要がない女性は、黒くして隠すという固定観念を捨てて、色々な色味に挑戦して楽しんだほうが結果、安上がりになります。定期的な黒染めメンテナンスの必要がなく、髪の毛の傷みも軽減できる。かなり経済的にドレンドのヘアが楽しめる方法ですよ」(Aさん)
黒染めし続けるかぎりコストのかかる白髪は悩みの種だが、白髪を生かした新しいヘアデザインなら低コストでオシャレも楽しめるという。今後、黒染め以外の選択肢として、浸透していくかもしれない。