男性客が多く女性客が少ない印象が拭えない牛丼チェーン店。先日話題になった吉野家の元常務の失言も、元はと言えば女性ファンをどう増やすかという企業的課題から生じたものだろう。では、当の女性たちに「牛丼屋は本当に入りにくいのか」と話を聞いてみると、「松屋は入りやすい」という声が複数あがった。松屋は他の牛丼チェーンと何が違うのか。松屋をよく利用するという女性たちに、その魅力を聞いた。
一度は食べてみたくなるメニューの豊富さ
「私が松屋を好きになったきっかけのメニュー『豚ビビン丼』が、最近復活したんです! 早速、食べに行きました」
そう興奮した様子で話してくれたのは、食品メーカーに勤務する30代女性・Aさんだ。大学時代から松屋に通い続け、子育て中の今もよく利用しているという。そんなAさんが、他チェーンにはない松屋の魅力として挙げるのは、メニューの豊富さだ。
「牛丼屋さんなんですけど、私は松屋で『牛めし』ばかり食べているわけではありません。むしろ他のメニューを食べているほうが多い。キムチ入りの丼もおいしいし、トマトソースのハンバーグもいい。あとカレーも好きですね。期間限定メニューでも、ジョージア料理の『シュクメルリ鍋定食』、フランス料理の『濃厚オマール海老ソースのチキンフリカッセ定食』、韓国料理の『チーズタッカルビ鍋定食』とか、一度は食べてみたくなるようなメニューがよく出てるんです。なんていうか、ファミレスみたいで、メニューに飽きが来ない。春の新メニュー『カットステーキのハッシュドビーフ』も楽しみです」(Aさん)
女性だけに限らず、松屋ならではの細やかな配慮にも好感を抱いているという。
「松屋はごはんが多くて食べ切れない人のために、『ミニ』の選択肢があるのもいいんです。生野菜もたっぷりだし、テイクアウトする時も、ごはんと具を別々にしてくれる配慮がうれしい」(Aさん)
「味噌汁がタダ」なのが地味に嬉しい
メーカーに勤務する20代女性・Bさんは、約1年前に松屋デビューして以来、定期的に通うようになった。きっかけは好きな女性声優のYouTube動画だったという。
「好きな女性声優さんが、YouTubeで松屋の『牛めし』を大食いしていました。それまでの動画でも、松屋のメニューが登場していて、気になっていたので、行ってみたいと思いました」(Bさん)