一日の疲れを癒すバスタイム。湯船に浸かりながら、読書や動画視聴を楽しむ人も少なくないだろう。そんな日々の生活に潤いを与える入浴だが、中にはお風呂はシャワーだけで済ますというスタイルの人たちもいる。そうした場合に賃貸物件選びの選択肢として入ってくるのが、バスタブがなくシャワーのみが付いている物件だ。本当にバスタブがなくても大丈夫なのか、その住み心地はどのようなものか。実際に住んでいる人たちに話を聞いた。
築浅でターミナル駅にある物件でも安い
メーカーに勤務する20代男性・Aさんは、バスタブがないシャワーのみ物件に住んでいる。選んだ理由は、少しでも職場に近い場所に住みたかったからだ。
「通勤電車が嫌になって、会社に歩いていけるような物件に住みたい気持ちが高まりました。テレワークできる会社への転職も考えましたが、会社への不満は少ないので現実的ではない。それなら、僕が引っ越しするしかない」(Aさん)
通勤なしの快適さを忘れられなかったAさん。職場がある東京都心のターミナル駅でありながら、できるだけ築浅で家賃が安い物件を探していた。その条件に合致したのが、現在も居住中のシャワーのみの物件だった。
「築年数が浅いアパートで、白で統一された部屋は、きれいだし設備も新しい。そのうえ、ロフト付きでバス・トイレ別なのに、相場より安くて目を疑いました。バスタブありの物件と違い、シャワールームの掃除は本当に楽。ほぼ流して終わりみたいな感じです。僕自身もそうですが、一人暮らしで、わざわざバスタブにお湯を貯めるのは、水道代やガス代がもったいなく感じてしまい、シャワーだけで済ませるという人には、いっそバスタブなしという物件はありだと思います」(Aさん)