若い女性を中心に人気を集めている「スマホショルダー」。スマホを肩から斜めがけするので、服にポケットがなくても携帯できるうえ、バッグからスマホを探す手間がなくなる優れモノだ。利便性のみならず、ファッションの一部としても支持されている。そんなスマホショルダーに人知れず熱視線を送る、おじさん世代も少なくないようだ。ただ、若い女性に人気のアイテムだけに、「欲しい」と思いながらも少し気恥ずかしい面もある──。そんなおじさん世代の本音を聞いた。
ガラケーのネックストラップと同じ発想
メーカーに勤務する40代男性・Aさんが、最初スマホショルダーを見た際に思い浮かんだのは、「携帯電話のネックストラップ」だ。
「過去、ガラケー(フィーチャーフォン)にネックストラップを付け、首にかけていたおじさんの姿が、真っ先に浮かびました。15年から20年前くらいですかね。当時、僕も20代で、さんざん『ダサい』ってバカにしてましたけど、今思えば時代を“先取り”していたのかも(笑)。当時のおじさん、ごめんなさいという気持ちです。
その前には、ポケットベルをベルトにつけるアイテムがありました。形式は違えど、ガジェットをカバンやポケットに入れないで持ち歩く、という意味ではスマホショルダーも同じ発想ですよね。時代は繰り返すんだなあとしみじみ思っています」(Aさん)
「スマホショルダー」を見て驚いていたAさんだが、機能面でメリットが大きいと感じ、つい最近購入したという。
「やはり、実用性から見てもいいですよね。スマホを落とすことがなくなると、画面割れや紛失のリスクが減りますよね。ポケットに入れていたら、勝手に電話をかけていたみたいな事故も防げる。日常使いはもちろん、旅行シーンで大活躍するのではないかと思っています。地図アプリ、カメラなどをよく使うので、肩かけなら便利だなと思います」(Aさん)