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目から鱗の“お金をかけない防災対策” 災害ナースが教える「自作簡易トイレ」と「節水術」

「そんなにお金をかけられないなぁ」という人は、身近なものでできる災害トイレの作り方を覚えておいてください。

 用意するのは、45リットルのゴミ袋と新聞紙、ペットシーツだけ。これで、自宅のトイレを防災仕様にすることができます。

ペットシーツとゴミ袋と新聞紙を用意

ペットシーツとゴミ袋と新聞紙を用意

【1】便座をあげて、ゴミ袋を二重にして便器にかぶせる
【2】ペットシーツを吸水面が外側になるよう折り、小さくくぼみをつくって設置
【3】破いた新聞紙をいれて、便座を下ろして完成(新聞紙は排泄物の目隠し。用を足した後は上のゴミ袋だけを外して口を結ぶ)

実際に、簡易トイレを自作して設置した

実際に、簡易トイレを自作して設置した

 ペットシーツを持っていない方もいるでしょう。ぜひこの機会に用意してください。ペットシーツは日常でも使える優れもの。吸水性が高いので、「花瓶の水がこぼれた!」なんてとき、あっという間に拭き取ることができます。また、被災時には、割れたガラスの掃除や水漏れの吸水などにも使え、ストックしておくとなにかと便利。値段は100枚で800円程度と、防災トイレを揃えるよりはよっぽどリーズナブルです。

1日3リットルは「最低限」

 水は1人につき、1日3リットル×7日分の備蓄が推奨されています。その内訳は、飲用や料理に使う分が2リットル、体を洗ったり食器を洗ったりする生活用水分が1リットルです。「そんなに?」と思うかもしれませんが、1人の女性が1日で使う水は248リットルと言われています。1日3リットルは“最低限”の量なのです。

 これを家族分、用意するわけですから、かなりの量になります。割高な災害用の保存水をストックする必要はなく、普通のミネラルウォーターでOK。日常的に使うローリングストック(備蓄)で回していきましょう。

 水については備蓄と同時に、節水術も知っておきましょう。7日分の備蓄があっても、普段のように使っていたらあっという間になくなってしまいます。給水車が来るまでに10日ほどかかると言われており、備蓄分を大切に使う必要があるのです。

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