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「だって本当のことなんか知りたくないんだもの」…詐欺被害者に共通する行動と考え方をオバ記者が考察

オバ記者が考える「詐欺に遭う人」に共通する行動とは?(イメージ)

オバ記者が考える「詐欺に遭う人」に共通する行動とは?(イメージ)

 私だけはだまされない……そう思っていても詐欺被害にあってしまうこともあるかもしれない。『女性セブン』の名物ライター“オバ記者”こと野原広子さんは自身も結婚詐欺被害に遭った経験があるが、最近、友人から詐欺被害の話を聞いたという。なぜ詐欺に遭ってしまうのか、被害者に共通する考え方とはどのようなものか、オバ記者が考察する。

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 おかしいと思ったんだよね。東京下町のワンルームマンションに住んでいるH美(52才)が、「今度、都心にマンションを買おうと思っているんだけど、どこがいいと思う?」と言い出したの。バツイチ独身のH美は派遣社員としてフルタイムで働き、堅実な暮らしをしていたはずなのに。

 そうしたらつい先日。「なんか私、詐欺にやられたっぽい」と、会うなりよ。

「どういうこと?」と聞くと、「前の会社の同僚が通っている投資セミナーを、つきあいでちょっとのぞいてみたのよ。そしたらビットコインとか仮想通貨とか海外ファンドとか、聞いたことはあるけど実態をよく知らないことを次から次に聞かされて……自分だけがひどく時代に取り残されたような気分になったのよ。で、何回か通っていたら、講師のひとりが『こんなのもありますよ』とLINEの投資アプリを紹介してきたの」とH美。

「それがさ、驚くことに平均日利1%! 毎日変わる値動きをスマホで見るのが楽しくてさ。150人くらいいるLINEグループでその情報を共有していて、『私は1700万円預けていま~す。半年で227万円の利益が出ました』とか、『ここは静観ですね』とか書き込みがどんどん入ってくる。それで(ひとりじゃないんだ)という安心感があったけど、でも、振込先も投資会社の所在地も外国。元本保証とか入金確認もすべてスマホの中のことで契約書もない。しかも、円で引き出すと利益が出たことが国税局にバレるからドルだっていうの。法律違反? そうなんだよね~」

 それでも「日利1%」にH美は目がくらんで、とうとう300万円入金。「都心にマンションを買う」と言ったのは、皮算用が頭の中でくっきりと見えたときだったそうな。そしたら数週間後に突然、なんの説明もなく、投資チャートが「一時的に凍結します」と、消えたという。

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