LINEやDiscordといったコミュニケーションアプリを使い、他の人たちと話ながら作業をする「作業通話」。自宅で一人で作業するクリエイターやゲーマー、大学生などを中心にじわじわ浸透、SNSでも作業通話を募集する声が多数見られる。実際に作業通話をしたことがあるという人たちに、そうするようになった経緯と、その魅力について聞いてみた。
一人で仕事するより仕事が捗る
イラストレーターのAさん(30代男性)は、コミュニケーションアプリ「mocri」を利用し、作業通話をするという。
「さぎょいぷ(Skypeで作業通話をすること)をもともとやっていたので、その流れです。今は作業通話アプリを利用し、仕事仲間やX(旧Twitter)のフォロワーさんたちと時間が合う時に声をかけあい、作業通話しています。何時に約束するという縛りはなく、誰かが部屋を作ってふらっと集まるという感じです」
フリーランスで一人暮らし、在宅で作業するAさんは、「作業通話は欠かせない」と話す。なぜか。
「作業通話すると、“監視”がいることになるんです。時々『どこまでやった?』なんていう声を掛け合いながら仕事をすると、一人でいるより捗ります。オフィスで仕事する人が仕事の合間にちょくちょく雑談を挟むのと似ているかもしれません。
同じ業界の人も多いので、仕事の相談もあります。在宅ワークは自由に時間を使える分、ダラダラもしてしまいがち。かといってカフェでは仕事ができないという人には、ちょうどいいのではないかと思います」(Aさん)