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サウナブームの陰で“サウナ離れ”した人たちの本音 「結局“整う”感覚がわからずじまい」「マナーが悪い人も目立つ」

マナーの悪さを感じることも増えた

 商社勤務の40代男性・Cさんは、サウナ人気に便乗して通っていた時期があったが、今は「すっかり行かなくなった」という。なぜか。

「サウナって、サウナ後のビールが美味しいみたいな、わかりやすい目標達成を繰り返すことができるんですよね。私は湯船だと5分も経たないで出てきちゃう“カラスの行水”なんですけど、サウナなら長くいられるのは自分でも不思議です。

 ただ、サウナ人気の上昇とともにサウナ部屋のなかで雑談をしている人が出てきたり、水しぶきをあげて水風呂に飛び込む人がいたりと、マナーの悪さを感じることも増えて、徐々に行かなくなりました」

 現在はサウナらから足が遠のいているCさんだが、行きたくなる時もあるという。

「そうはいっても、何もせず無になれるのがいいんですよね。自己嫌悪に陥った時に行きたくなります。自分と向き合う場所でもあるのかもしれません。それが精神的な意味で『整う』ということなら、たしかに整いに行っているのかもしれませんが、逆に言えば、何もなければわざわざ行きたいところではなくなりました。単純に気分転換したい時はお酒を飲むほうが好きですね」(Cさん)

 サウナブームと言われながらも、サウナから足を洗った人もそれなりにいるのかもしれない。(了)

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