中古ゲームを購入する場がなくなった
TSUTAYAやゲオなどのレンタル店では、DVDやCDのレンタル・販売のほか、新品や中古のゲームの販売を行っているケースが多い。そういった店舗の減少によって、ゲームソフトの購入スタイルが変化したというユーザーも少なくないだろう。神奈川県に住む会社員のBさん(30代男性)はこう話す。
「私は以前、ゲームソフトは近所のTSUTAYAかゲオで買っていました。新品で買うこともあったし、中古で安くなっているゲームを探して買うこともありました。でも、数年前に近所のTSUTAYAとゲオが両方とも閉店してしまったんです。いちばん困ったのが、ゲームを買う場所がなくなったことです。特に中古のゲームソフトを買えなくなったのは、結構ツライですね。少し前に流行ったゲームを中古で安く買ってじっくり遊ぶのが大きな楽しみだったのに。仕事帰りにフラッとTSUTAYAかゲオに立ち寄って、中古ゲームの店を物色するのも楽しかったんですけどね……」
そんなBさんは現在、ゲームソフトはダウンロードで購入するようになった。
「ダウンロードであれば、家にいながらにして購入できて、そのままプレイできるのは助かります。でも、中古ソフトのように安く買えないというのがデメリットですね。購入するタイミングによってはセールの時もありますが、基本的には期間限定で、ほしいタイトルが安く買えるチャンスは限られている。だから、結果的にそもそもセールの対象にならない新品タイトルを買うことが増えました。古いタイトルを定価でダウンロード購入すると、なんだか損した気分になるので」(Bさん)
レンタルサービスの利用者が減り、現物のCDやDVDの売上が減っているからこそ、TSUTAYAなどの店舗が減っているというのは間違いないが、店舗が減ったことがユーザーの“購入離れ”に拍車をかけている側面もあるだろう。もはやこの流れを食い止めることはできないのだろうか。(了)