顧客の求める文章を書く「ライティング」
もう1つの定番が、スマホを使って顧客の求める文章を書く「ライティング」の副業だ。
「インスタグラムやX(旧ツイッター)などのSNSの投稿文の文面を考えるほか、メルマガの作成、企業の販売促進のためのコピーやプレスリリース記事の作成まで、その内容は多岐にわたります。
報酬は1文字1~4円くらいが相場ですが、企業からの記事の執筆依頼などは1件10万~20万円ほどになる場合も。案件によっては、基本報酬に売り上げの数%が上乗せされることも」(土岐さん・以下同)
企業からの依頼はある程度の文章力や構成力が求められるが、SNSの代理投稿なら、難易度はそう高くない。
「インスタのDM(ダイレクトメッセージ)の代理返信などは時給換算にして1000~1500円ほどが相場。顧客はSNSでメッセージをやりとりする時間の取れない個人の起業家が多く、1人の顧客のインスタ、X、LINEすべての代理返信を担当して、月に3万~5万円ほど稼ぐかたもいます。
また、文章に写真を組み合わせてインスタ用の投稿画像や動画をつくる副業も。1点あたりの報酬は画像なら400~500円ほど、動画なら1000~2000円ほどです。『Canva(キャンバ)』や『CapCut(キャップカット)』といった無料アプリを使えば、スマホ1つで簡単に作成できます」
こうしたライティングや画像作成の副業は「ココナラ」や「ランサーズ」といった、企業や個人が仕事を依頼する求人サイトに登録することで見つけやすくなり、受注が増えると企業側から声がかかるケースもある。
「スキルの高さが重視されやすいのは『ランサーズ』や『クラウドワークス』といったサイト。特別なスキルがなくとも仕事を見つけやすいのは『ココナラ』や『シュフティ』です。
同時にいくつものサイトに登録するのではなく、初心者なら“ココナラから始めて、慣れてきたらランサーズにステップアップする”といったやり方がおすすめです」
特に中高年女性におすすめなのが、仕事や趣味、恋愛、人間関係など、いままでの人生経験の中で手にしてきた“当たり前のスキル”を生かせる副業だ。例えば、聞き上手な人は愚痴聞きや恋愛相談ができるほか、趣味で始めた占いも副業になる。ココナラでは1分100円ほどが相場。相手がどれくらい話したいのかに左右されるが“時給6000円”は下らない。
「“子供が生まれたばかりで、子育ての不安を聞いてほしい”といった、人生経験の深さが求められる相談も多いうえ、“相談ごとは年上の人に聞いてほしい”というニーズが多いので、中高年女性にぴったりの副業だといえます」(宮中さん)