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発がん性物質「PFAS」

【震災時への備え】被災時の非常用飲料水から有機フッ素化合物「PFAS」を取り除く方法 煮沸消毒は効果なし

活性炭でろ過すれば7~8割除ける

 それでも判明しないケースは想定されるが、当然ながら、被災時の水分補給は不可欠だ。

「震災などで水質が保証されていないミネラルウォーターや水道水、井戸水などをやむを得ず飲む場合の対策としては、『活性炭』を使ってろ過することが望ましいでしょう。それにより7~8割のPFASを取り除けます。

 とはいえ、仮にPFAS濃度の高いミネラルウォーターでも、数日~数週間程度であれば、飲んですぐに健康に影響が出るとは考えにくいので、ほかに選択肢がなければ短い期間に限り、飲んで問題ないと思います。なお、煮沸消毒はPFASに対しては効果がありません」(原田氏)

 平時は蛇口に設置する浄水器だが、被災時は「ポット型を活用するのがよい」(同前)という。

「ポットに注ぐと活性炭フィルターを通して飲めるような製品です。市販される浄水機器は様々ありますが、活性炭のカートリッジ(フィルター)はほとんどの製品に汎用されており、価格的にも高くないので利用しやすいでしょう」

 最低限の備えとして検討する必要がありそうだ。

※週刊ポスト2024年8月30日・9月6日号

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