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将来的な南海トラフ地震で注意すべき「半割れ」地震の連発 後発の被災地では充分な救援や支援ができなくなる懸念

調査報告書に「最近、再び動き出している」

 気象庁が発表したデータに目を向けると“不可解な揺れ”ともとれる動きがある。

 日向灘地震発生の前日となる8月7日、気象庁は「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」の調査結果を公表した。

「報告書で気になったのは、“ゆっくりすべり”とも呼ばれるスロースリップ現象です。プレートがゆっくり動く地殻変動で、東日本大震災(2011年)の前にも観測されており巨大地震の予兆とも考えられています。この現象は以前から四国沖周辺でも起きていたのですが、報告書には、“昨年の秋から一時的に鈍化していたが、最近、再び動き出している”旨が記載されています。

 今回の地震発生後、気象庁は“地震が発生する前に普段と異なるゆっくりすべりなどの現象は観測されていなかった”と説明しましたが、プレートの動きに何らかの異変が生じている可能性を指摘する声もあがっています」(科学ジャーナリスト)

 日向灘地震の発生以降、宮崎県をはじめとする南海トラフ地震の想定震源域では、観光客による宿泊施設のキャンセルなどが相次いだ。

※女性セブン2024年9月5日号

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