米フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が弱かったことなどから、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体株は総じて軟調推移となったが、28日(東京時間は29日未明)の半導体大手エヌビディアの24年5-7月期決算発表で相場付きが変わる可能性はある。
2月は市場期待を超える強い決算内容だったことで、半導体株の刺激材料となり、2月22日に日経平均はバブル時の史上最高値を更新した。エヌビディアは6月に史上最高値(取引時間ベースで140.76ドル)をつけた後、下落基調を強めていたが、8月5日の取引時間中の安値90.69ドルをボトムに反発。足元130ドル水準まで値を戻しており、決算発表への期待感は高まっている様子だ。
世界中の半導体株への影響力が非常に大きい銘柄であることから、決算内容に関心が集まろう。今週の日経平均はエヌビディア決算までは様子見姿勢が強まりそうだが、週末にかけて上への方向感が強まるかもしれない。
今週にかけて、国内では、26日に6月景気動向指数(確報値)、27日に7月企業向けサービス価格指数、29日に8月消費者態度指数、30日に7月雇用統計、8月東京消費者物価指数、7月鉱工業生産(速報値)。住宅着工件数などが予定されている。
海外では、26日に米・7月耐久財受注(速報値)、27日に独・第2四半期実質GDP(確報値)、米・第2四半期住宅価格指数、6月住宅価格指数、S&Pケースシラー住宅住宅価格(20都市)、8月コンファレンスボード消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数、28日に豪・7月消費者物価指数、独・9月GfK消費者信頼感調査、米・週次原油在庫。
29日に独・5月小売売上高、8月消費者物価指数(速報)、米・第2四半期実質GDP(改定値)、週次新規失業保険申請件数、7月中古住宅販売成約指数、30日に豪・7月小売売上高、欧・7月ユーロ圏失業率、米・7月個人所得、PCEデフレータ、8月シカゴ購買部協会景気指数、ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)などが予定されている。