ちょっとした世間話や宅飲みをするときに、友人や知人を自宅に招くと、育った環境の違いが露呈して、相手の行動に驚くことがある。そんな習慣の違いで大きいのは、「トイレのマナー」問題だ。男性なら洋式トイレで立ったままするかするかどうか、便器の蓋を閉める・閉めない等、ネット上でも議論が絶えない。他人に自宅のトイレを貸し、そのマナーに驚いたことがある人たちの話を集めてみた。
使用済みの生理用品を床に置いた友人
神奈川県在住のKさん(30代/女性)が体験したのは、「生理用品事件」だ。
「一人暮らしをしていた20代の頃、自宅に遊びに来た女性の友人にトイレを貸した時のことです。友人が帰宅した後にトイレに入ったら、使用済みの生理用品が床に置いてあり目を疑いました……。畳んではあったものの、あえて置いたのか、持って出るのを忘れたのかは定かではありませんが、ギョッとしたのを覚えています」
Kさんが育った家では、トイレに「汚物入れ」を置く習慣がなかった。そのためKさんは「配慮が足りなかった」と振り返る。
「使用済みの生理用品は浴室のゴミ箱に入れていて、トイレに汚物入れは置いていませんでした。でも、学校や職場、飲食店などでは女性用トイレに汚物入れはセットですよね。普通の家では、家のトイレにも汚物入れがあるのかもと思い、逆に彼女にすごく申し訳ない気持ちになりました」(Kさん)
同時に、「自分ならどうするか」を考えさせられたというKさん。
「生理中にトイレを借りて、そこに汚物入れがなかったら、私ならゴミは黙って持って帰るか、気の置けない関係性の人なら、一言『生理なんだけど、ゴミはどうしたらいいか』を相談すると思います。来客時は汚物入れを置いた方がいいと心しました」(Kさん)