誰が使ったかわからないものを使いたくない
Mさん(20代男性/神奈川県)は、「誰の汗が染み込んでいるかわからないじゃないですか」と、他人の家で出されるスリッパへの恐怖を漏らす。
「たとえば病院にあるような、ツルツルのスリッパならアルコールで簡単に手入れができそうだし、あまり気にならないんですけど、家で使うスリッパって、基本的に布製で、汗とかがめちゃくちゃ染み込んでそうなんですよね。しかもスリッパって、片方のかかとを片方のつま先に差し込んで収納する人がいるけど、履く時に汚いと思わないんですかね?
その家の人からしたら、こっちの汚い足を床につけるなということなんでしょうけど、逆にそのスリッパはキレイなのか?という疑念が強いです」
女友達が勧めてきた「まさかの理由」
一人暮らしの女友達の部屋に上がる際、スリッパを勧められた時のことを振り返るのはYさん(40代/女性/東京都)だ。「スリッパって、汚い足の裏で床を汚さないようにするためのものかと思っていたんですけど、彼女の家では違ったんです」と、まさかの事態に直面したことを明かす。
「どうしてもその日、貸していたものを返してもらう必要が出て、当時一人暮らしをしていた友人の家に行ったんです。すると、玄関で『これ履いて』とスリッパを促されました。
私は普段スリッパを履く習慣がないこともあって、『ワンルームでスリッパなんて用意してるの!?』と最初はその“女子力”に驚きつつ、『気を遣わなくて大丈夫よ』と履かずに上がろうとすると、『いや、履いて』って相手も引きません。とはいえそのスリッパが薄汚れていたので躊躇していると、彼女が『床が汚いから履いたほうがあなたのため。髪の毛がめっちゃ落ちてるの。私も履いてるから』と一言。たしかによく見ると、彼女の長い髪があちこちに渦巻いているし、部屋の隅はホコリが溜まっていて……。いつも清潔感があってオシャレなイメージだっただけに、家の不潔さは衝撃でした。
髪の毛を踏むのも嫌なので、結局スリッパを履いて部屋に入ったんですけど、そもそもスリッパを履かないで済むように掃除すればいいのに……と思ったのは内緒です」(Yさん)