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藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

年末年始にやっておきたい「家計の棚卸し」 資産を一目で把握できる一覧表作り&使わないサブスクの解約など固定費見直しで家計の改善を

定期的に資産や家計の状況を見直してみよう(写真:イメージマート)

定期的に資産や家計の状況を見直してみよう(写真:イメージマート)

 年末年始は、自分の資産や家計の状況を見直してみるのもよいだろう。ではどのような点に注意しておこなうのがよいか。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第123回は、「お金の棚卸し」について。

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 1年に1度の頻度で、自分の資産がどういう状況で、何にどのくらいお金を使っているかといった、お金周りのアレコレを棚卸ししましょう。棚卸し=現状把握することで、改善すべきところや、より人生が楽しくなるようなお金の使い道などが見えてきます。

【1】金融資産の棚卸し

 預貯金や投資信託、株式など、持っている金融資産がバラバラで、いったい自分が何をどれくらい持っているか、それぞれの資産配分がどうなっているか把握していない人は案外多いかもしれません。まずはそれらの金融資産を、一目で把握できる一覧表を作りましょう。金融資産というのは、ざっくり換金できるものと考えてください。預金、債券、株式、投資信託、保険、不動産などです。

 一覧表の項目は、金融機関、金融資産、前年(2023年末)の残高、今年(2024年末)の残高、1年間の増減額、増減率です。株式や投資信託は、商品ごとに記入しましょう。保険の残高は、今、解約したらいくら戻ってくるか解約返戻金の金額を記載します。不動産は、簡易的に査定できるサイトなどを利用して、おおよその金額を記入します。

 一覧表にすることで、1年間の金融資産の動向が明確化し、これからの1年の計画が立てられます。思ったように資産が増えていなかった、もしくは逆に減っていたという人は、日々の生活に原因があるかもしれません。

 逆に、資産が思った以上に増えている人は、ちょっと気を引き締めたほうがいいかもしれません。株式や投資信託が大きく増えている場合、その反動で翌年は、逆に大きく減少する可能性もあります。特定の資産の比率が大きくなりすぎないよう、リバランスすることをおすすめします。

次のページ:【2】固定費の棚卸し

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