ラーメン店でつけ麺は「邪道」なのか
ラーメン店での“指南”に悩む人は珍しくないようだ。神奈川県に住む主婦・Bさん(40代女性)が、夫と一緒にとあるラーメンチェーンに行った際、夫の一言に「不愉快な思いをした」ことを振り返る。
「私がつけ麺を頼んだら、夫が『ラーメン店でつけ麺は邪道』って言ったんですよ。でも別に、メニューにつけ麺があるんだから、いいじゃないですか。先に『ラーメンがおすすめだよ』みたいな言い方だったらいいけど、『つけ麺は邪道だ』とか、人の選択を否定しなくてもいいのに。私は猫舌なので、普通のラーメンよりもつけ麺のほうが食べやすいという事情があって選んだだけなんです」
回転寿司で注文する順番をアドバイス「最初は赤身から」
老若男女が手軽に寿司を楽しめる回転寿司チェーンでも、“指南”する人は現れる。埼玉県に住む会社員・Cさん(30代男性)は、「友人のこだわりに辟易したことがある」という。
「その友人は学生時代から日本料理店でバイトをしていて、食にうるさいタイプではありました。ある日、その友人を含め何人かで回転寿司チェーンに行った時、注文する順番について、いろいろアドバイスをしてくるんです。『最初はマグロの赤身から。その後は比較的さっぱりしたネタ。中トロは後半で……』みたいな感じです」
Cさんは相槌を打ちつつも、アドバイスはまったく受け入れなかった。
「有名寿司店の大将がこだわりの順番で提供してくれるとかだったら、ありがたく乗っかります。でもバイトをしていただけの人のうんちくなんて、知ったこっちゃないなと。しかも回転寿司なんて、好きに頼むのがいちばんです」(Cさん)