不審な大男を追い払ったガス会社営業担当の女性
女性・Uさん(65才/主婦)は、ガス会社の営業担当者員が“助け人”になってくれたという。
「地域のガス会社の有料サービスで、家の中の困りごとサポートがあります。『雨漏りの修繕はここでできる』『防犯対策のために鍵をつけるならここがいい』など、細々としたことにも相談にのってくれるので助かります。
その営業担当の女性は、うちの娘と同じ年齢で話しやすい人柄。いつも帰るときは『ひとり暮らしなんだから気をつけてね!』のせりふがお約束です。『車で近くを通ったから』と、営業の一環ではあるのでしょうが、たびたび顔を出してくれます。
以前、取り替えたガス台でのおすすめメニューを教えに来てくれたときのこと。彼女と話している最中にインターホンが鳴り、玄関を開けると大柄の男が立っていました。
『何か売れるものはないですか? 何でも買い取りますよ』と言うので、『ありません』と断ったのに、『いや、なんかあるでしょ』とその男がズカズカと庭に入ってきたんです。
『出て行ってください!』と言っても聞かず、『中を拝見させてもらえませんか?』と家に入り込もうとしてきたのですが、そのとき、彼女が男の前に立ちはだかり、『警察呼びます』と冷静に言い、『家に侵入されてます!』と110番通報し、スマホのカメラでその男の顔を連写し始め、男はすぐさま退散しました。
5分後には警官が到着しましたが、彼女が写真を見せて状況の説明もしてくれました。顔面蒼白の私を心配し、そこまでやってくれた彼女にほれ込み、彼女の会社のホームセキュリティーに即座に加入。敏腕営業ウーマンだわ~」
何かと危険が多いこの時代。身近に助けを求められる人を確保しておくことも重要なのだ。
【プロフィール】
古宮昇さん/心理学博士・公認心理師・臨床心理士。著書に『一生使える!プロカウンセラーの自己肯定感の基本』(総合法令出版)など
※女性セブン2025年2月20・27日号