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ライフ
頼りになる「名もなき友人」

「ウクレレ教室のメンバーがいい病院を教えてくれた」「ジム仲間の助言で初期の脳梗塞が発覚」…頼りになる“程よい距離感の知り合い”という存在

カルチャースクールや病院の待合室などの交流で、思わぬ情報が得られることも(イラスト/腹肉ツヤ子)

カルチャースクールや病院の待合室などの交流で、思わぬ情報が得られることも(イラスト/腹肉ツヤ子)

“おひとりさま”が増えている昨今、互いのプライバシーを知りすぎない“程よい距離感の知り合い”こそが大切になってくるシチュエーションも少なくない。買い物先のレジでなじみになった店員さんと挨拶を交わすようになったり、犬の散歩中によく会う人といつしか情報を交換し合うようになったり……そんな“友達未満、知り合い以上”の相手があなたを助けてくれることがあるのだ。そのリアルケースを紹介しよう。【頼りになる「名もなき友人」第3回】

 女性・Tさん(52才/自営業)は、カルチャー教室での情報交換に助けられている。

「東京23区から都下の戸建てに引っ越して約20年。不便は歯科医院でした。というのも、近所に歯科医院がありすぎてどこがいいのかわからず、電車で1時間かけて、かつてのかかりつけに2か月に一度、通っていたのですが、面倒で……。

 それが一変したのは5年前。パート仲間に誘われてウクレレ教室に入会したところ、一気に中高年層の知り合いが増え、地元の交友関係が広がりました。『この街で腕のいい歯医者さんに通うならどこがいいの?』と聞くと、10人中8人が駅前通りの歯科クリニックの名を挙げました。

 なんでも歯科医の数が多くて予約が取りやすく、治療時間も短い上、歯科衛生士さんもいて定期健診にも便利だそう。すぐに受診し、大満足したので、いまでは家族全員で通っています。お陰で交通費も削減できました。

 肩や腰が痛いメンバーがいれば、『○○の整体院が上手』と教え合ったり、『脳ドックや人間ドック、内視鏡検査はどこの病院がおすすめ?』などと情報交換したりできるので心強いです。特に連絡先を交換しているわけでもなく、余計な詮索などもされないのがラクチンです」

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