閉じる ×
ビジネス

【みずほ銀行・貸金庫窃盗事件】1億円超の現金・金塊を盗んだ元行員女性の素性“別の窃盗事件でも逮捕されていた” 現在は「ちゃんと働いている」と家族が取材に応じる

テレビカメラの撮影が許されない状況で謝罪したみずほ銀行の加藤勝彦・頭取

テレビカメラの撮影が許されない状況で謝罪したみずほ銀行の加藤勝彦・頭取

 メガバンクの信頼がまたも揺らいでいる。2024年10月に三菱UFJ銀行で元行員が支店の貸金庫から現金や金塊を盗んでいた事件が発覚したが、みずほ銀行でも2019年に元行員が貸金庫から顧客の現金を盗み、懲戒解雇になっていたことが明らかになった。

 同行はこの問題を約5年にわたって公表してこなかったことになる。全国紙ベテラン記者が言う。

「今回の公表もみずほが自ら進んで行なったというより、報道や国会答弁で事案の存在が明らかになって初めて認めた格好です。2月18日の公表時もプレスリリース1枚で詳細が明らかにされなかったため、報道関係者などから批判の声があがっていました」

 同27日になって、加藤勝彦頭取が記者団の前で謝罪。その場にいたテレビ局記者がやり取りを説明する。

「貸金庫窃盗があったのは広尾支店で、当時30代の女性行員が2016~2019年に、顧客2名から6600万円を盗んでいたと説明されました。顧客から貸金庫を開けたいと依頼されたように偽り、管理者から予備鍵を受け取って現金を盗み取っていたといいます。重要な説明なのに現場でテレビカメラでの撮影は許されず、フジテレビの1回目の会見と同じに感じられました」

 しかも、三菱UFJ銀行の事件が発覚した時、同様の事案があるかという記者からの質問にみずほ銀行は「ない」と答えていたのだという。前出のベテラン記者が言う。

「“ない”としていたことについて、公表後のみずほの説明では『改めて(貸金庫窃盗について)調査した結果なかった。今回の件は解決済みの事案で回答には含まなかった』とのことだったが、都合のいい解釈ではないか」

次のページ:作家の江上剛氏は古巣の対応に憤る

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。