家族5人で都心の高層マンションに住んでいたというデイカス氏は、近くの西友店舗を中心に実店舗へ頻繁に足を運んだ。
「時には事前通知なしに店を訪れて、従業員に『あなたの担当は何ですか。何が一番売れていますか』と聞いて回っていた。他社の店舗も見に行っていたようです」(同前)
デイカス氏は会見で、父親がセブン-イレブンの加盟店オーナーだったことを明かした。自身も10代のころ、深夜シフトで父の店で働いていたといい、「加盟店がどれほど重要か、深く理解するきっかけになった」と語った。自身の経験から培った現場主義は、難局の打開に活かされるか。
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※週刊ポスト2025年3月21日号