この交通系のカードには金額の上限があって、それほど多くのお金を入れておけないので、「財布」のお金がなくなるような感覚で無駄使いに気付きやすくなります。
いずれにしても、何かしらのカードを使って、キャッシュレスで買い物をする行動が「お得な買い物をするため」には、これから必要になるわけです。
さらに今回の消費税の増税では、国が動くのと同時に、民間も動きだす点にも注目する必要があります。
例えばJR東日本グループの「共通ポイントサービス」で(登録したSuicaでの利用などで)ポイントが貯まる「JRE POINT」では10月から来年6月末までの「9か月間」については、鉄道利用でポイントがもらえるようになったり、駅ビルなどの加盟店でキャッシュレス購入すると通常0.5~1%のところ、還元率が2%にアップしたりします。
つまり、大まかに言うと、Suicaなどのカードを使うことで、国の「5%のポイント還元」を受けられるお店では、国のポイント還元に加えて、2%のポイントまで戻ってくることになるわけです。
◆ほその・まさひろ/日常よく目にする経済のニュースをわかりやすく解説した“細野経済シリーズ”が、経済本で日本初のミリオンセラーとなり、ビジネス書のベストセラーランキングで「123週ベスト10入り」を記録した。首相管轄の「社会保障国民会議」などの委員も務め、金融・経済教育の重要性を世に問い続けている。10年連続完売を記録中の『細野真宏のつけるだけで「節約力」がアップする家計ノート2020』も発売中。
※女性セブン2019年10月10日号