キャリア

働き世代の管理職の病気リスク 高収入女性は乳がんになりやすい傾向も

 がんの中で特に注意が必要なのは、乳がんだ。秋津医院の秋津壽男さんは「高収入の女性は乳がんになりやすい傾向にある」と指摘する。

「乳がんの発症リスクに関係しているのは、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量や脂肪分の多い食事、ストレスなどがあげられます。なかでももっとも影響があると考えられているのが、女性ホルモンなのです」(秋津さん)

 実際に、出産経験のない女性は、出産経験のある女性に比べて、エストロゲンにより増殖するタイプの乳がんである「ホルモン依存性乳がん」の発症リスクが高いといわれている。加えて、初産年齢が高い女性は、乳がん発症リスクが高いこともわかっている。

「つまり、キャリアウーマンとして子供を産まずに働き続け、高い年収を得ている人の方が、乳がんになりやすい条件に合致するといえるでしょう。さらに収入が高い人は、会食などの機会も多くステーキや揚げ物など脂質の高い食事が多くなりがちであるため、発症リスクが高くなる傾向にあります」(秋津さん)

※女性セブン2019年10月31日号

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