「キャッシュレス決済でポイント還元」──消費増税も手伝って、政府も決済サービス業者もこぞってキャンペーンを実施。郵便局の窓口でも、2020年2月からキャッシュレス決済が導入される。驚くべきは、来年のお年玉付き年賀はがき。1等賞品は「現金30万円」か「電子マネー31万円分」。明らかに電子マネーの方がお得なのである。
電子マネーとはその名の通り「電子化されたお金」。決済は、スマホに表示されるQRコードをスキャン、あるいはスマホをレジにかざすだけで、簡単に完了。さらに「ポイント還元」という仕組みにより、買い物すると自然に得をするようになっている。
この「ポイント」で得する必殺技が「三重取り」。電子マネー決済において、ポイントが付与される機会は、(1)買い物の決済時、(2)対象クレジットカードから決済アプリへの入金(チャージ)時、(3)政府のキャッシュレス・ポイント還元事業対象店を利用した時の3回ある。つまり、対象店での購入時に決済アプリを使い、チャージはアプリと相性の良いクレジットカードで行うことで、ポイントの三重取りが可能だ。
ポイント情報サイト「ポイ探」代表の菊地崇仁さんは「多くの電子マネーを併用するとポイントが中途半端になってしまうので、1~2つに絞るのがコツです」と話す。
菊地さん一押しの決済サービスは「モバイルSuica」だという。
「ビューカードでチャージすれば1.5%のポイント還元が受けられます。そもそもSuicaはJR東日本の交通系ICカードですが、使える店は全国の広範囲をカバー。生活の中で効率よくポイントを貯めることができます」
可能な範囲ですべてモバイルSuicaを利用して、1.5%の還元を受けたと試算すると、年2万円は最低でも浮かすことができる。1.5%というとわずかだと感じるかもしれないが、“ちりつも”の大きさは計り知れない。次にオススメの決済サービスは「d払い」か「楽天ペイ」だという。
「d払いにはdカード、楽天ペイには楽天カードを紐付けて決済すれば、両者とも1.5%がポイント還元されます。dポイントはローソン、楽天スーパーポイントは楽天市場など使い道が多い。また、ポイント端数と現金の併用が可能なのも魅力的です」(菊地さん)