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繁盛期のホテルはサービス悪くなりがち 客側でできる簡単な対策は?

「連休に宿泊するときは、チェックイン時刻に合わせてホテルに到着するのはあまりおすすめしません。例えばうちでは、およそ7割のお客様がチェックイン時刻に合わせて到着するため、フロントが忙しくなってしまい、1人のお客様に割く時間がどうしても短くなってしまいます。チェックインを1時間ずらすだけでも状況は変わります」

 部屋のプランによってアーリーチェックインが使えるなら、他の人より1時間早めに着くのもいいだろう。

 また、朝食が予約できるなら「必ず予約したほうがいい」(同前)という。クイックチェックアウトサービスがあるなら、それも活用すればポストに鍵を投函するだけでチェックアウトできるから確認しておきたい。

 ちなみに──この取材でAさんは「宿泊予約サイトで全室満室となっていても、完全満室にすることはない」と教えてくれた。理由は3つ。

「1つ目は、頻繁に泊まりに来てくださる常連のお客様が年配になってきて、予約していないのに来てしまうケースがあり、そのような常連のお客様にも対応できるようにお部屋の準備をしています。

 2つ目は、客室の不調によるルームチェンジの可能性です。もし空調や水回りに不具合があったら別の部屋に移れるように空けてあります。

 3つ目は、VIPの飛び込み客の可能性です。急に休みが入ったなどの理由で連絡が来たら速やかに対応できるよう、スイートルームは必ず確保しています」

 匿名を条件に、そう打ち明けてくれたAさん。とはいえ、常連やVIPでなければ、たとえ部屋が空いていたとしても案内してもらえないのは当然だ。

 常連になればもちろんいいサービスを受けられるだろうが、そうでなくてもチェックイン時間をずらすなどちょっとした工夫で旅行を楽しいものにしたい。

【プロフィール】こばやし・ちか/1995年生まれ。コラムニスト。舞台を中心に女優としても活躍中。実家は曾祖父の代から続く有名ホテル。

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