「PCは仕事用、スマホはプライベート用」の認識も
20代の女性会社員・Bさんは、打ち合わせ中にPCでメモを取っている時、上司と客先から二重の注意を受けた。きっかけはクライアントに忠告されたことだ。
「『私の話、ちゃんと聞いている?』とクライアントの40代くらいの女性から注意を受けまして……。もちろん聞いていましたが、同席していた上司も謝り、その後に『遊んでいるわけではないのはわかる。しかしPC画面が相手に見えないと、“他のことをしている”と思われる可能性もある。だから気を遣ってほしい』とやんわり注意されました」(Bさん)
その後、Bさんは声かけをしたうえで社内外でPCでのメモ取りを続けている。しかしいまだに迷うこともあるという。
「面談や打ち合わせ時には必ず、『PCでメモを取ってもいいですか?』と一言確認してから、メモを取るようになりました。今のところ嫌な顔をされたことはないですが、相手にしてみたら『ダメ』ともいいにくいですよね。無言で不快に思われても嫌なのですが……」(Bさん)
注意の対象となるのは、PCだけでなくスマホにも及ぶ。20代の男性会社員・Cさんは、PCよりもスマホとタブレットの方が使い勝手がよいため、社内の会議やミーティングはもとより、出先での打ち合わせの際にも活用していた。
「スマホでメモをとり、カレンダーに予定を入力していたとき、めちゃくちゃじろじろ見られた挙げ句、『私用は後にしてくれるかな』とチクリと言われました。どうやらPCは仕事用で、スマホやタブレットはプライベート用という認識があるようです。スマホもタブレットも会社支給のものなのですが……」(Cさん)
きちんと仕事をしているにもかかわらず、仕事をしていないように指摘されてモヤモヤを感じている会社員も少なくないようだ。