昨年11月に発売されたソニー・インタラクティブエンタテインメントの家庭用ゲーム機「PlayStation 5」(PS5)はいまなお入手しづらい状況が続いているが、そうした中で、その2世代前となる「PlayStation 3」(PS3)、ならびに「PlayStation Vita」(PS Vita)の新規コンテンツダウンロードが停止されることが公式発表された。
今夏でサービス停止となるのは、PS3とPS Vitaにおけるデジタルコンテンツの購入。新規でゲームタイトルをダウンロード購入することや、ゲーム内での課金ができなくなる。過去に購入したゲームの再ダウンロードは可能で、ダウンロード済みのゲームをプレイすることもできる。サービス停止は、PS3は2021年7月2日、PS Vitaは2021年8月27日となっている。
PS3は2世代前のゲーム機とはいえ、いまも根強い人気がある。今回のダウンロード販売の停止について、ユーザーはどう感じているのだろうか。30代の男性会社員・Aさんは、こう話す。
「いまでもPS3でゲームを楽しんでいて、PS4は持っておらず、PS5も買う予定はありません。PS3のゲームは、ゲーム店に行って、なんとなく気になった安い中古ゲームを買っています。実際、ダウンロードで買うよりも中古で買ったほうが安いタイトルがたくさんあるので、私みたいにそんなにこだわりがないゲームファンなら、それで充分。そもそも、いままでダウンロードでゲームを買ったことはないので、ダウンロードできなくなっても個人的にはあまり影響はありません」(Aさん)
Aさんのように、ダウンロードを全く利用しないユーザーがいる一方で、ダウンロード販売がなくなることに少なからずショックを受けるユーザーもいる。40代の男性会社員・Bさんはこう嘆く。
「PS3では初代PSのゲームなんかもダウンロードで買えたので、そういったゲームがプレイしにくくなるのはちょっと残念です。あと、パッケージ版であまり出回っていないようなタイトルをダウンロードで買えなくなるのもつらい。一部のタイトルが中古市場で品薄になって値上がりするかもしれないので、とりあえずいまから手元においておきたいタイトルは中古で買い揃えておきたいと思います」(Bさん)