長財布の収納力の高さがアダになり…
一方で、長財布にして失敗したと感じた人もいる。フリーランスデザイナーのBさん(20代男性)はもともと2つ折りの財布を使っていたが、長財布にすることになった。
「誕生日プレゼントに彼女から長財布をもらいました。彼女曰く、『長財布で金運があがるから、フリーランスの1人社長にはぴったり』とのことでした。理由はともかく、使わないと悪いですし、物は試しと人生初の長財布に挑戦しました」(Bさん)
実際に使ってみると、iPad miniを持ち歩くために買ったサコッシュにギリギリ収まったので、外出時はそこまで不便を感じることはなかった
「もともとキャッシュレスと現金が半々なので、財布を持ち歩いてはいました。ただ長財布だと2つ折りの財布のようにはポケットに収まらないので、サコッシュに入れることに。大きい財布は収納力があるのが魅力的でした」(Bさん)
だが、その収納力がアダになったという。どういうことなのか。
「2つ折りの財布を使っていた時は、こまめに中身を整理していました。いるorいらないでポイントカード類の更新もしていましたし、中でも小銭を溜めこまないように、できる限り使っていました。でも、長財布になると、収納力があるために、小銭やポイントカード、領収書などがどんどん溜まっていって、パンパンになることが増えてしまったんです。結局別に小銭入れを持ち歩き、長財布はカード&領収書入れと決めて、少しでも長財布をスリムにしようとしています」(Bさん)
納得いく財布に出会えない人もいる。IT企業に勤務するCさん(30代男性)は、運命の財布を探している最中だ。
「決済はほぼスマホなのですが、現金をまったく持ち歩かないわけにもいかない。といって、使用頻度の低い財布にあまりお金をかけたくないんです。100円ショップで買った中身が見えるケースや名刺入れ、ペンケースで代用したこともあります。最近はスマホケースの裏にお札を入れておくスタイルにしてみたんですが、小銭が発生した時に邪魔すぎました(笑)。はっきり言って迷走しています」(Cさん)
ライフスタイルや使用用途によって、最適な財布は人それぞれ。自分の生活習慣を考えながら、慎重に見極めたい。