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「鳴っても居留守を使う」インターフォン嫌いな人たちの本音と配達員のため息

インターフォンで勧誘か配達か判別しづらいケースも(イメージ)

インターフォンで勧誘か配達か判別しづらいケースも(イメージ)

インターフォンで勧誘か配達か判別しづらい

 同じマンションの住人の来訪に、恐怖を抱いた人もいる。IT企業に勤務する30代男性・Bさんがエピソードを語る。

「インターフォンのモニターに、僕が好きなアニメキャラクターのマスコットのキーホルダーを持って立っている女性が映っていて、何かと思って対応したら、『ドア前に落ちていたんですけど、もしかしてあなたが落としたものだと思って』と言われました。僕のものではありません。しかもそれから毎日鳴るようになって……いわゆるストーカーなのかと、怖くて怖くて」(Bさん)

 Aさんと同様、Bさんも配達員に苦手意識を感じているという。

「インターフォンのモニターで来訪者を確認しても、それが配達員か判断できないことがあります。制服を着ている場合はいいですけど、最近は私服の人も多いので、勧誘か配達か見分けにくい。僕が住むマンションは築年数が古くて、インターフォンの映像が白黒なので余計に判別が難しい。配達員じゃないと思って居留守を使ってしまい、あとから本物の配達員だったことがわかったこともあり、申し訳ないことをしたと思いました」(Bさん)

警戒される側の配達員の思い

 AさんとBさんは、ともに宅配業者への苦手意識を持っているようだが、配達員はどう感じているのだろうか。配達業者として働いていた経験がある30代男性・Cさんは、こう語る。

「置き配指定なら何の問題もないのですが、時間指定なのに不在の人もよくいます。こちらは1日の配達完了率を上げるために、効率良く回らないといけませんから、不在の場合でも、できる限り配達を完了させたいので、時間帯を変えて再度訪問することもあります。やっぱり不在だったのでお届け先に電話をかけると、実は家にいたなんてこともよくあります。

 最近はいろいろな業者がいて、警戒するのもわかりますが、せめてインターフォンには出てほしいというのが本音です。自分が指定した時間を守ってもらうためにも、再配達もしくは再々配達は有料にしたらいいんじゃないか、とも思います」(Cさん)

 インターフォンが苦手なら、せめて置き配指定をすればよいのだが、それもせずに居留守を使う人もいる。配達員に迷惑をかけないよう、最低限の配慮はしてほしい。

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