手続きは簡単
SDカードは、自ら申請しない限りもらえないので注意が必要だ。やり方は簡単で、警察署や交番、駐在所、及び自動車安全運転センターの事務所に備え付けてある「無事故・無違反証明書」または「運転記録証明書」の申込用紙に必要事項を記入し、提出。その後、センターからそれら証明書と併せてSDカードが受け取れる。発行には670円の手数料がかかるが、各店舗での割引を考慮すれば、メリットのほうが上回る可能性は高いだろう。
無事故無違反の期間によってSDカードは5段階に分けられ、期間が1年~2年未満ならグリーン、2~4年未満ならブロンズ、4~10年未満ならシルバー、10~20年未満ならゴールドに。20年以上なら、スーパーゴールドカードとなる。
ゴールドであれば、他のランクよりも割引率が5%以上高い店舗もあるので、優良ドライバーほどお得だ。
ただし、注意点もある。自動車安全運転センター業務課の担当者が語る。
「サービスの内容については、各店舗が決めていて、カードのランクによって有効期限や割引率などのサービスに差をつけています。カードの発行から1年以内に限る店舗がほとんどですが、シルバー以上は5年以内まで有効としている店舗もあります」
受けられるサービス内容は、前述した「SDカード優遇店検索」でチェックできる。ちなみに車を所有することをやめて処分した人でも、免許を更新していれば、SDカードを持つことが可能だ。
安全運転は自分や家族の身を守るだけでなく、家計の負担を減らす助けにもなり得るのだ。
※週刊ポスト2022年8月5・12日号