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学校のクラス替えが生む様々なドラマ「友達と別々になって結果的にラッキー」の声も 教師が明かすクラス分けの大前提とは

期待と不安が入り交じる「クラス替え」のリアルとは

期待と不安が入り交じる「クラス替え」のリアルとは

 新学年を迎えて、学生にとって「クラス替え」は一大イベント。クラスメイトに恵まれれば学生生活は大いに充実したものになるが、自分にとって不本意なクラスになってしまうと、「これから1年間、このクラスなのか……」と、気分もなかなか上がらないものになる。今年4月には滋賀県の中学校で「クラス分けがやり直しになる」という異例の事態が起きて注目されたが、一般的に学校のクラス替えはどう行われているのか? 生徒ならびに教師の声をもとに、クラス替えが生む様々なドラマとその裏事情を紹介しよう。

 Sさん(30代/男性)は高校時代、県下有数のマンモス高校に通っていたが、クラス替えで“屈辱”を味わった。

「ウチの高校は1学年に20クラス以上ありましたが、クラス分けは完全に成績順。上からα、β、γに分けられていました。ただしクラス数はそれぞれ3分の1ずつではなく、γは2クラスだけ。私は最下位クラスのγ2に振り分けられました」

 進学に重きを置く学校を選べばそういったやり方も致し方ないが、「教室の雰囲気はとにかく暗かった」と語るSさん。

 別の種類の悲劇を味わったのはHさん(40代/男性)だ。

「高校受験でわざわざ共学を選んだのに、自分のクラスは男性のみ。男女比のバランスが悪く、全クラスのうち半分は“男クラ”でした。当然、カップルが誕生する確率は圧倒的に共学クラスの方が上。男クラだった男子は卒業から20年以上経っても、いまだに文句を言っています」

 どうして自分がそのクラスになったのか、「まったく思い当たるフシがなかった」というのは、Nさん(40代/男性)だ。

「中高一貫の私立校に通いましたが、基本的には進学校なのに、私の学年は問題児揃い。学校側は対策としてワルを1クラスに集め、超怖い体育教師を担任にしたんです。で、私自身は真面目な生徒だったのですが、なぜかその“不良クラス”に入れられてしまった。授業は騒がしく、話は全然合わず、良いことは1つもなかったです」

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