地域によってゴミ出しのルールは異なるが、多くの場合は“収集日の当日の指定された時間までに、所定の場所に分別したうえで出す”というのが基本だろう。ただしライフスタイルによって、自治体が決めたルール通りにゴミ出しをするのが難しい人もいる。そういった人々は、どうのようにゴミ出しをしているのだろうか。
神奈川県のアパートに住む飲食店勤務のAさん(20代男性)は夜勤シフトの場合、朝方まで仕事をする生活だ。地域のゴミ出しルールは“収集日当日の朝8時までに出す”ということになっているが、その時間帯は寝ていることも多い。
「ルールでは “収集日の朝、午前8時まで”であって、何時からという設定はない。帰宅が夜が明けてからなら、そのまますぐにゴミを出すんですが、深夜2時、3時くらいに帰宅した時は、正直悩みますね。一応日付が変わっているのでいいかなと思いつつ、夜が明けていないので朝ではなく“深夜”な気もするし……。
結局朝の4時くらいまで待ってゴミを出すことが多いです。新聞を配達している人がいれば、私としてはもう朝という認識です」
週1回しかゴミを出せない
都内のアパートに住むイラストレーターのBさん(30代男性)は、遅くまで仕事をするのがルーティーンで、昼過ぎまで寝ている日も多い。
「うちの地域は朝8時までにゴミを出すというルールで、前日の夜に出すのはNG。というのも、ゴミ集積場がそれ専用の場所ではなく、近所の路地の一角なんです。つまり、自分の家の前がゴミ置き場になっている住民がいて、その人への迷惑を考慮して、当日の朝にしか出せないというルールなんです。でも私の場合、8時を寝とばしてしまい、ゴミが出せないことも多いです」
Bさんの住む地域では、週に2回可燃ごみの収集日があるが、Bさんは週1回しか出せていない。
「週2回も朝早くにゴミを出すのはハードルが高い。だから、毎週木曜日の朝だけゴミを出すことにしています。水曜日はもはや朝まで仕事をして、8時前にゴミを出し、それから寝るというサイクルです。
ただ、夏場は1週間も生ゴミを置いていると臭うこともあるので、そこが悩みどころですね」(Bさん)