藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

「損切りの切り札」としての逆指値の使い方 下がったところで売りたい場合は、指値ではなく「逆指値の成り行き注文」で確実に売るべし

損失が膨らんで「塩漬け」状態になるのをどうやって防ぐか

損失が膨らんで「塩漬け」状態になるのをどうやって防ぐか

 投資の初心者にとって難易度が高いのが「損切り」だ。値下がりした銘柄を売ることができず塩漬けにしてしまうという経験をした人も多いだろう。そので使える有効な手段の一つが“逆指値”という注文方法だ。は『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第96回は、「逆指値」について。

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 自分が買った株価より下がったときに売る、いわゆる「損切り」、投資が上手な人はみんな損切りを使いこなしているとよく言いますが、実際にはなかなか難しいものです。そんな損切りを上手にするための手段「逆指値」について解説します。

 ここまで下がったら売ろうと決めていても、いざそうなるとなかなか売ることができません。もし売ってしまったら、損失が確定してしまうからです。このまま持っていれば、ふたたび上昇してプラスに転じるかもしれないという淡い期待にすがる気持ちが芽生えます。人間は、損することを何より嫌いますから、これは誰もが持つ感情で、株式投資のうまい、下手とは関係ありません。

 しかし、感情に引きずられて、損切りを先延ばしにすれば、損失がさらに膨らんで、ますます損切りができなくなり、いわゆる塩漬け状態に。そこで、感情に左右されず、事務的に損切りする方法として逆指値の売り注文をおすすめします。

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