日本にコンビニエンスストアが登場してから今年で50年となる。その歴史を振り返るとともに、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、デイリーヤマザキのコンビニ4社の特徴を紹介。今回は、国内店舗数は1312店2024年1月現在)、手間暇かけて店内で調理し、作りたてを提供するのが特徴のデイリーヤマザキについてお届けする。【全5回の第5回。第1回から読む】
店内で調理した焼きたてパンが並ぶ
「コンビニとしての創業は1977年の『サンエブリー雑司ヶ谷店』から。その後、グループ内の複数のストアブランドを統合する形で、現在の『デイリーヤマザキ』が誕生しました」(山崎製パン広報担当・以下同)
ほかのコンビニにはない大きな特徴としては、店内調理機能「デイリーホット」があげられる。
「これは、焼きたてパンとできたてのおにぎりやお弁当、サンドイッチなどを提供する機能です。メロンパンやカレーパンなどの定番商品をはじめ、季節の食材を使用した、魅力ある新作を毎月販売しています。中でも、山崎製パンのロングセラー『ダブルソフト』を食材に使った『ベーコンエッグトースト』は、全国で年間約430万個を販売するほどの人気です」
サンドイッチには、山崎製パンのブランド食パン「ロイヤルブレッド」が使われているなど、運営会社の主力商品もうまく活用されている。
「コンビニなのに焼きたてパンが味わえるような、類を見ないコンビニです」と、コンビニジャーナリスト・吉岡秀子さん。「デイリーホット」はすべての店舗に導入されてはいないので、見つけたら活用してみよう。その店ならではの総菜を“発掘”できるかもしれない。
加えて、山崎製パンのグループ企業「不二家」や「東ハト」、「ヤマザキビスケット」の商品が充実しているのも特徴だ。