家にいながらにして、ほしいものが手に入るネット通販。ついつい買いすぎてしまう人も多いのではないだろうか。一方で、ネット通販の普及が物流業界を圧迫している側面もある。物流量が増大し、ドライバー不足が深刻化。今年4月からはドライバーの時間外労働上限(年間960時間)が適用され、輸送能力の低下が見込まれる「2024年問題」が顕在化してくるだろう。それに伴い、“ネット通販の使いすぎ”を見直す必要も指摘されている。
たしかに、ネット通販の利便性に慣れすぎた結果、過剰に利用している人は少なくない。
都内に住むメーカー勤務のAさん(40代男性)は、アニメや声優が大好き。ネット通販で、漫画や雑誌、CDやDVDなどを大量に購入している。
「1週間に1、2回は、ネットで何かしらの買物をしています。荷物が届くのも同じくらいのペースです」(Aさん)
主に仕事がない週末に、アニメや漫画を楽しんでいるAさん。荷物はマンションの宅配ボックスで受け取ることが多い。
「荷物が届いても、開けずに放置したままのことも多いです。アニメや漫画を楽しむのは週末で、消化する量よりも買う量のほうが圧倒的に多いんですよね。
買った順番に見るわけでもないし、正直なところ、何を買ったのか覚えていないことも(笑)。ダブって買っているものもたくさんあると思います。『買えるうちに買っておいて、モノとして保存しておきたい』という心理もあるんですが、『部屋に3年間放置してあるものが果たして必要なのか……』と思う自分がいるのも事実です。お金ももったいないし、もうちょっと控えるべきなのかもしれないとは思います」(Aさん)