閉じる ×
ライフ
頼りになる「名もなき友人」

実例から学ぶ、日々の暮らしで“程よい距離感の知り合い”の大切さ 「親しい人ほど明かしづらい体や美容の悩み」などを気軽に相談できるメリット

気軽に美容についての相談ができる整体の先生

 女性・Fさん(45才/会社員)は、整体に通うのが密かな楽しみになっている。

「近所の整体にコロナ禍の頃から3~4か月に一度のペースで通っています。そこは女性の先生がひとりでやっているのですが、先生は施術中、ずっとマスクをしているので、いまだに素顔を見たことはありません。どうも美人っぽい。しかも話題が豊富で特に美容に詳しく、いろんな美容情報を教えてくれます。

 たとえば私が、『ここのたるみ、なんとかなりませんか』なんて話を振ると、『糸リフトをやってる人、多いですよ。私もハイフやりましたけど』などと、はっきり答えてくれます。家族や友人には相談しにくいことも気楽に質問できる関係がうれしいんです。

『私の友達は、XクリニックのI先生にやってもらって、すごくきれいになりましたよ』などの情報も教えてくれて、もし私がプチ整形したとしても、この先生なら『おー! やりましたね』と笑ってくれそう。今年はやっちゃおっかな」

 こういった関係について心理カウンセラーの古宮昇さんは、「親しい人ほど明かしづらい体や美容の悩みを気軽に相談できるのも、互いを知りすぎていないからかもしれません」と、説明する。

 オーバー60の“おひとりさま”が増えている昨今、ありがたい“名前も知らない知り合い”の存在を見直してみてはいかがだろか。

【プロフィール】
古宮昇さん/心理学博士・公認心理師・臨床心理士。著書に『一生使える!プロカウンセラーの自己肯定感の基本』(総合法令出版)など

※女性セブン2025年2月20・27日号

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。