体の異変に気づいたジム仲間
女性・Sさん(51才/自営業)は、趣味を通じた友人との関係を大切にしている。
「私にとってありがたい存在なのが、大好きなフィギュアスケートの3人の推し活仲間です。X(旧ツイッター)でフォローし合い、仲よくなり、会場で待ち合わせては、推し話で盛り上がっています。
年齢や職業の話はしないのでお互い知らず、住んでいる場所も東北、関東、九州とバラバラ。年に数回、大会やショーのときに会って、お茶をして感想を述べ合うのがお決まりコースですが、それがとにかく楽しい。入手困難なアイスショーなどのチケットは協力して取り、新しいイベントなどの情報交換もできるので、『見逃した!』ということがなくなりました」
女性・Yさん(50代/パート)は、スポーツジムでの出会いが自らを助ける結果となった。
「近所のスポーツジムで、毎週同じ曜日に会う女性がいます。年代も近くて、挨拶を重ねるうちに会話をするように。ある日、なんとなく頭が痛くて、風邪のひき始めかなと、『お先に』と声をかけて帰ろうとしたら、彼女が私の手を取って言うんです。『手がしびれてない? すぐに病院に行った方がいいよ!』と。
彼女が近所の病院まで付き添ってくれ、なんと軽い脳梗塞を発症していました。私はひとり暮らしなので、あのまま帰っていたらどうなっていたことか。ジム仲間がいてよかったと心から思いました。(50代・パート)
こういった交友について、心理カウンセラーの古宮昇さんはこう説明します。
「たとえばライブなどで隣の席になった人に、『何回目ですか?』『推しは誰ですか?』『どの曲が好きですか?』などと尋ねると相手も話しやすく、仲よくなれる確率も高まります」(古宮さん)
【プロフィール】
古宮昇さん/心理学博士・公認心理師・臨床心理士。著書に『一生使える!プロカウンセラーの自己肯定感の基本』(総合法令出版)など
※女性セブン2025年2月20・27日号