「冒頭の悩みのように、自分の裸の写真を送る『自撮り被害』も問題になっています。児童ポルノ事件の約4割(*)が、SNS上で巧みに誘導し、子供に自分の裸の写真を撮らせて自ら送らせています。裸の写真を送ると、今度は“この写真をバラまく”などと脅し、言うことをきくように仕向けるのです」(鈴木さん)
【*『[児童ポルノ事件]被害態様別(製造手段別)の割合』(警察庁HP、2018年調べによる)】
こういったケースの場合、子供は「自分に落ち度がある」と考え、周囲の大人に相談できなくなる。その結果、性的暴行被害や誘拐に発展してしまうのだ。実際、子供を巻き込んださまざまな事件が起こったため、ツイッター社は2018年以降、13才未満は使用できない設定にした。
「日頃からコミュニケーションを取って子供に寂しい思いをさせないことこそ、被害を防ぐうえで大切なことです」(鈴木さん)
※女性セブン2020年3月12日号