今年もゴールデンウィーク(GW)の季節がやってきた。政府や自治体からコロナ対策のための「外出自粛」が求められないGWは3年ぶりとなる。今年は間に1日ずつある平日を休めば最大で10連休にできることもあり、遠出の旅行や帰省などの計画を立てている人も多いのではないだろうか。ただ、コロナ禍に対する考え方の違いから、その予定にも温度差があるようだ。フリーライターの吉田みく氏が、3人の主婦に話を聞いた。
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日本トレンドリサーチが今年のGW中の外出について調査(1400人にインターネットアンケート)したところ、42.1%が「外出する予定」と回答した。昨年の同期間は東京や大阪などで緊急事態宣言が発令中だったこともあり、外出しない人が多かったが、今年はまた違った状況になりそうだ。GW中のお出かけ予定について、考え方の異なる主婦3人から話を聞くことができた。
夫と5歳男児の3人家族、都内在住の専業主婦ユカコさん(仮名、34歳)は今年のGWのお出かけに前向きだ。
「まん防(まん延防止等重点措置)解除、感染者数が急増していないなどの理由から、私はコロナの収束も近いんじゃないかと思っています。今年のGWは今までの外出自粛の日々の憂さを晴らそうと、思い切って他県の温泉地の旅館を予約しました」(ユカコさん)
2年以上も自粛生活を意識して外出を控えたこともあり、ユカコさん一家の貯金はかなり増えたそうだ。予約したのは1泊5万円近くする高級旅館。「ずっと旅行を我慢していたので、奮発しちゃいました!」と、ユカコさんは笑顔で話していた。
「海外ではマスク着用が義務ではなくなったところもあるので、もし可能なら日本も今年の夏からはマスクを着用せずに過ごせたらいいなと思っています。やはり、口元が見えたほうがコミュニケーションもしやすくていいですよね」(同前)
GWの旅行計画をきっかけに夫や子供との会話も増え、とても充実した毎日を送っているという。ユカコさんは、「一日も早く、コロナ前の生活に戻りたいです」と話していた。